これ、読んだのは2005年だが、
自分の中で、〆たのは05年12月28日ですから、
この本は、次のベスト10には、確実に入ります!!
ぐっときた! これは、きた!! 悪いが、きた!!!

最初は、とっつきにくいと思ったんだ。
ちょっと未来な話っていうか、そういう設定そのものに
あまりついていけなくてね…
でも、読み進めていくうちに、もう、読むのが止まらなくなった。

SFチックな話でしたわ。どこなく東野氏チックですね。
ありがちなテーマだとは思うんだけれども、
この刑事と、少年の関係があるから、なんともいいんです。

えぇ、ぶっちゃけ、腐女子にはたまらんさ!!
なんつーんだろうねぇ、恋心っていうよりか、
刑事は父親のような愛情で、少年も父親を慕うかのような愛情を
それぞれ、持ちつつ、それとはまた、異なる感情もちょっと混じりつつ、
もーーーう、そんな関係がほんま、たまらんかった。

ほんのささいなきっかけから、知り合い、
何故か、深く関わってしまい、そして、最後には、
その少年の為に、命をなげうってでも助けようとする刑事に、
もう、きゅんきゅんでしたよ。

そして、少年の死に直面した時の刑事の心情を思ったら、
ほんとに泣けてきた。ちょっと震えるほどだった。
こんな悲しい物語を読むのは耐え難いと思った。

結果、まぁ、ちょっとは良い方法でしたが、
それでも、余韻は、不安というかなんというか、
後味が悪い結末だなぁ…と。

でも、少年と刑事と、女刑事を信じましょう。
きっときっと、少年が笑えるような未来が待ってると信じたい。

ちなみに、刑事は、真田をもっとオヤジ臭くしたカンジで、
少年は、赤也をもっともっと美形にしたイメージです。

いや〜、すっごく好き、これ。
我孫子氏で1番は、殺戮の病 って書いたが、もう訂正。
これです。

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