あくまでも、自分が今年読んだ、ベスト10
基本的に読んでる本は古いです。

順不同。

『解体諸因』 西澤 保彦
これは、出会ったねー! ってカンジ。
新たな発見。素敵な人がまだまだいるじゃん! って
嬉しくなった人ですねー。
短編で、スラスラ読めたし、
っていうか、この人の文体自体が読みやすいんじゃないかと。
バラバラ事件の、その何ゆえにバラバラか…という事に
重点をおいたのが、けっこう新鮮だったかなぁ。
あと、ま、探偵役のキャラに好感がもてたあたりも魅力。
これをきっかけに、西澤氏の本を読もうと思った。

『殺戮にいたる病』我孫子 武丸
いまのところ、我孫子氏の本の中で1番じゃ無いかと思ってる。
残酷で、狂気的な物語だけではなく、ラストに驚愕。
油断して、ただ単に、残虐な物語だと思って読んでいたので、
ほんとに、ラストには、呆然とした。
下手に勘ぐらないで読んで、思いっきり騙されたほうが楽しい。

『奇想、天を動かす』島田荘司
面白かったんだよ、っていうか、面白いハズなんだよ。
どっかの漫画でこれのネタバレのようなのを読まなければ
きっと、驚愕の事実だったんだよ。
それが…、トリックがなんとなく分かってしまっていたから、
オモシロさ半減だったなぁ。もったいない。
ほんとに、おしい!
トリックが分かってる推理小説ほど、退屈なモンはないっしょ。
でも、退屈じゃなかったの!
だから、面白かったの! でも、残念なの!!!

『パラレルワールド・ラブストーリー』東野圭吾
これは好きだった。
っていうかね、最初はちょっと納得がいかなかったのだが、
最初の文章を考えたら、そうだよな〜って、納得できた。
最初の文章が、すごく効いてますね。
なんかね〜、登場人物の男子がね、すっごく愛しくてね。
かなり具体的に想像できたので、
それで、感情移入がしやすかったものと思われます。
好き嫌いはあると思う、これ。
でも、私は、好きな方です。

『i(アイ)―鏡に消えた殺人者』今邑 彩
これも、面白かったんだよ、わりと。
真相が、よめたっちゃーよめたが、
わかっていても、そうきたかー!やっぱりかー!ってカンジ。
ただねぇ、最後がねぇ、あんまり好きではなかった。
後ね、余談だが、刑事と第一発見者の間柄がまた萌えなんですよ。
その部分で、かなりポイント高かったっすね。

『回廊亭の殺人』東野 圭吾
あ、東野氏2冊目だね。
こーれはねー、30女の悲しさがあふれ過ぎてて
胸が痛くなるほどだったよ。
女の執念っていうのも怖いが、
なにより、最後の真実にほんと泣きそうになった。
叙述トリックっていうんですかね、これ。
でも、そういう驚きよりも、この女の悲しさです。
なによりも、悲しさ虚しさ切なさです。

『密閉教室』法月 綸太郎
これは、名作だろ?
とても1日の出来事とは思えない。
なんていっても、学校という特殊な空間での
学生の探偵役の主人公が悩み、考え、探っていく様がいいんですよ。
そういうのは覚えてるんだが、実際、事件どんなのだっけかな(笑)
でも、これを最初読んだ時に衝撃だったのを覚えています。
うーん、記憶が薄れているが、いい作品だったことは確か。

『動機』横山 秀夫
やっぱ、これもいれておきたいね、ベスト10に。
巧いですもん。
短編集ですが、全部、巧いですもん。
こりゃ、長編読まなきゃーって思えるほどの文の巧さです。
短編だけども、1つ1つが重いし、とにかくリアル。

『BLUE』乙一
『セブンROOM』乙一
アンソロの短編の中のセブンROOMには、ほんま衝撃。
こんなに残酷で、儚い話ってあるだろか?!って思った。
現実味は無いですよ。でも、すっごい好き。
泣けてくるもん、これ。

そして、BLUE これも、泣いた。
いや、だから、現実的な話では無いですよ。
でもねぇ、こみあげてくるのよ、涙が。
みにくいBLUEの心が綺麗すぎて、どうにも。。。
そういう心の澄んでるBLUEが、最後まで清くて。。。
切ないっていうか、なんていうか、とにかくウルルーってなった。

乙一氏の長編はまだ読んでいないがほんと期待が高まるね。

あと、篠田氏の本全般はいいですよ。
えぇ、本格ミステリとかそういうんじゃなくて、萌え度でいうと、
篠田氏は、すっごいですから。

あと、次点で 伊坂氏のラッシュライフですかね。
これも、巧かった。

そんな感じですかね

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