うわぁ、これは、ダメです。ダメでした。
トリックとか、真相とか、犯人とか、そういう云々よりも、
浅見の人格自体に、酷く疑問を感じるわ、これ。
この手の推理小説は、やはり、探偵のキャラってのが、
すごく重要と思うんですよ。
思うってか、私にとってはそうなんですよ。
探偵や刑事の人柄に惹かれて、文章を読み進めるって部分があるの。
それがねぇ、今回は、すっごい裏切られたカンジ。

この好奇心の塊の、無神経な男に腹が立った。
なんだろ、土足で人の心に踏み込むような、
ただ、自分の好奇心のために、関係者に話を聞きに行ったりする、
自分勝手で、相手を、事件を弄ぶような、
浅見の行動に、ほんと、腹が立った。

そりゃ、関係者も憤慨しますよ。
よく、むこうの刑事が浅見に好感持ったもんだよ、不思議だ。
どう考えても、浅見の行動の正義が見えないよ。
ま、真実を警察に話すことをしなかったのが、唯一の救いだが、
警察に言わないまでも、
真実を、そうやって、興味本位で追究することが、
そんなに正義か?って思う。

また、あっさり、勘 と言わないで欲しい。
頼むから、理詰めでお願いします。
浅見のは、「勘」って言うか、そういう風にドラマティックに、
事件が面白くなるように、って「期待」だと思うの。
すごく、不謹慎。

いや、そうよ。
探偵さんは、いつだって、第三者で、
そうやって、興味本位で、事件に顔を出すものですよ。
でも、なんだろ、いい顔して、正義ヅラしてるのが、
なんか、気に入らないんだわぁ。
いや、今回は、ほんとキツかったわぁ。

コメント