そういや、まだ読んでいなかったな。
この本、読むの気合いるんだよねー。突っ込みどころ満載だから。
今、読み終わって、まぁ、よくあんだけドロドロしてたものが、
こうも綺麗にまとまったもんだな、と、感動すら覚えるね。
ってか、邪魔者が死ねば、まるくおさまるっていうのもどうよ?

最初の方から突っ込みいれると、
・キスで口封じするような奴ってどうよ?
そもそも、美保が好きなのに、他の女子を家に連れ込むっつー、
恭一の神経が分かりません。
下心なしってコトねぇべ?
ただ単に、学校のお勉強をするってコトねぇべ?
そんな女心を弄ぶようなコなんですか…、恭一って。
美保の言うことは、正しい。

・なんで、美保に恭一が洋一の子供ってバラすかね。
言うべきことかなぁ。どうして、胸に秘めておくことが出来ないかなぁ。
そのコトを話して、状況が改善されるか?
よけい、恭一のコトが気になるじゃん。
あぁ、でも、それを受けて、美保が別れを告げたのだからいいの?
っていうかさ、インタビューに自分が何故立ち会ってるのか。
そして、何故、自分がいると知っていて、
インタビューにそういう風に答えてるのかってのを、
少しも疑問に思わないのかい?恭一よ。
どう考えても、芝居くさいじゃんか、そんなの。
そんなシチュで、真実を語る女がいるかよ、バーカ。

・おいおい、菓子折りの中に十万円って?
入れる?いくら感謝の気持ちだからって、十万も入れる?
賄賂じゃあるまいし、そんな形で渡す?
そりゃ、次に会うための口実つくりとしか思えませんよ。
どうして、こうも、次々と会う口実を作り出すんだろね、美保は。
ってか、感謝の気持ちを十万って金額に換算する女を恐ろしいとは思わないかい?
子供の命を、十万って換算し、渡してくる女は恐ろしくないかい?

・で、また、嘘をついて会うようになるワケだ。
私は、裏切られる久我が、可哀そうでならないよ。
恭一が悪いくせに、暴力をふるう久我を責める資格なし。

・「恭一さんとはお会いしません」とか言ってから、
一体、何回恭一と会ってるんだろう?
こんだけ、言葉に真実味がない人も珍しい。
こうなると、美保の思いも清いまっすぐなモノとは思えない。
だって、嘘だらけなんだもん。
言った言葉を実行に移せないような人に、
信念が無い人には、同情の言葉すら浮かびません。

・子供を言い訳に恭一に会うってのも、卑怯だろ。
何が、ピクニックの約束を取り消すわけにはいかない だ。
アホか?
そういうこじつけの言い訳に子供を使うコト自体が、
まったくもって、浅ましい。

・自分の足にナイフを突き刺す久我、ナイス!
そういうの大好物です。
いいです、そういう歪んだ愛し方。
醜くても、卑怯でも、惨めでも、何でも、
久我はまっすぐですから。言ってるコトは常に1つですから。
嘘をつくなと。離さないと。お前への愛ゆえだと。
あー、いい。こういうまっすぐさが、欲しい。恭一にも、美保にも。

・恭一を庇うため覆いかぶさった時の、久我の心境を思うと…。
たまらんな。どんだけショックだったと思う?
恭一とキッパリ別れる決心をして、これだぜ?
いや、それが美保の愛の深さだと思えば美しいかもしれんが、
決心したことを貫き通せないことが、ムカツクのよ。

・っていうか、だから会うなっつってんのに、
どうして、万里子をの妊娠を知って、よい父親になれと言いにいける?
どのツラ下げて、会いに行ってるんだろ、このバカ女。
会うなよ、会わなきゃ、何も起らないじゃないか。。。

・凛子が、流産をしって押しかけてきた時に、
美保を庇った久我の漢っぷりに、感動した!
それでこそ、久我だ。アンタ、えらいよ、ほんと。

・万里子に真実を語ろうとする美保が信じられない。
どんだけ、悪魔やねんお前!
それは、その真実を語るコトは、万里子のためになんてカケラもならない。
ただ、自分が楽になりたいだけじゃん。
自分が楽になって、周りを不幸にしたいだけじゃん。
苦しんでる万里子を見て何も知らないフリするのが、いいことなのかって、
思うお前の脳みその構造が知りたいよ。。。
苦しんでるのを見て、さらに苦しみを与えようとするか、普通。
マゾであり、サドだな、この女。
あー、これは、許せない。
凛子が、間に入ってくれて、助かった。
まさか、入院先で、1番弱ってる時に、そんな告白をしようってるとは、
ほんと、衝撃だ。

・3人で写ってる写真を見て、勘付いたらしいが、
あれだけで、そこまで、妄想広がりますか?
なんか、美咲が美保の子供って知ったからって、
恭一が美保とどんな関係かって、想像つくか?
まぁ、その写真を撮ったコトとか内緒にしてたら怪しいって思うかも知れんが、
どうも、決定的な出来事では無い気がするんだが。。。

・「万里子、もういい。俺はキミと一緒に生きていくから!」
と、万里子に言いつつも、
その6ページ後
「もう万里子と一緒に暮らす気なんてないんだ」
と、凛子に語ってる恭一って、どうよ?
親子そろって、ほんま、言ってるコトがてんでバラバラだな!
少しは、決意に添った行動を示してくれ!
そして、それによって苦しんだり、我慢したり、
ココロが壊れそうになったり、食べ物が受け付けなくなったり、
眠れなくなったりして、生きる意志すらなくしてしまって、
すっかりやせ細って、頬の筋肉がそぎ落とされていて
ってな具合に、一度、堕ちるとこまで、堕ちてくれよ。
それが、ないから、苦しんでるとは到底思えないんだよ、お前。
自由人だよな、お前は。好き放題やってる男だよ、お前は。

・万里子、ブラボー!
病気だからって、お情けで愛を得ようと思ってないっていいつつ、
病気のコトを美保には打ち明け、同情を買うってのは見事だ!

・久我の不安を聞いて、抗議の声を出したことが腹立たしい。
恭一の所へ行くって、思っちゃうじゃん、誰だって。
だって、そんだけ裏切ってきたんだよ、今まで、沢山。
そして、多分、この先も裏切るんだよ、お前は。
それなのに、「酷い!」って久我にいう、お前の根性が酷いんだよ。

・そして、最大の裏切りだな、これは。
久我が苦しんでるのを見て、
「お水なしで服めるわね?服んでね!」って、言い残し、
家を飛び出した美保が、ほんと、人でなしすぎて、どうしようもない。。。
こんな酷い仕打ちってある?
長年連れ添ってきて、何度も何度も助けられてきたのに、
こんな仕打ちってある?

あげく、飛び出していったのに、空港で恭一にも会えてないだなんて。
ただ、見殺ししにしただけですよ。
恭一を想うココロが、久我を殺したんですよ。
最悪や。。。

そのくせ、最後、美保と恭一が幸せそうなラストで、ムカツク。
だって、終始、お前らは、勝手で自由で自分の想うがまま生きてきたんだよ。
それで、周りを不幸にしたのに、さらに、幸福を手に入れるだなんて。。。

いやぁ、すごい話だよ、これ。

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