惜しい!なかなか面白かったのに、ラストが惜しい!
珍しいね、ラストでこけるのって。
いや〜、なんだろ、なんで最後にそんなコトしちゃったかなぁ。
いや、そういう不思議感はあってもいいんだよ。
奇妙であっても、どこか現実離れしていても
その謎自体がキチンと論理立ててあればオッケーなので、
最後に、その怖さっていうのかな。
非現実的な要素があっても、別にいいんだよ。
でも、余計だろ〜〜〜〜。

あ、ちなみに、この貴島刑事と第一発見者となる男の
その友情とは言えないくらいの関係が、またいいんだわ。
中学の同級生なんだが、
すごく仲が良かったワケじゃない、
でも、教室が暗くなっても電気をつけるのを忘れてるくらいに
話し込んだコトがあるっていうエピソードは、きたねっ!
いいわぁ、たまらんわぁ。

そして、この貴島刑事。
猫背で、捨てられた仔猫のような瞳で、
それでいて、凛とした空気をまとってるような、
長身の男なんですわ。
好みですね。
その男が、こう、同級生を想うのが、いいんだ。
遠いんですよ。近いのに、あの中学時代ってのは
もうはるか彼方昔のコトなんだよ。
でも、お互い、何一つ変わらないんだよ。
あぁ、それだけでも、この本、よかったと思う。

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