回廊亭の殺人（東野圭吾）

すっごい好き！これは、好き。
まずね、主人公に思いっきり感情移入してしまうの。
しがない醜い冴えない30女なワケですよ。
その女が、愛する者を奪った犯人に復讐するワケです。

その男がすべてとなり、その男の為なら命さえ懸けれるっていう、
ちょっと歪んだ行過ぎた愛情がすごい分かるの。

そしてねー、その犯人の意外なコト意外なコト。
なんか、ヤラレタ！ってカンジがした。
その驚きの真相とともに、
それによる主人公の哀しさがすっごい伝わってきてジンジンする。
こんな哀しい結末なんて、ないわー。切ないわー。

女の哀しさがすごいあるの。
こう、女の色気がない女の辿る結末って、
こんな哀しいものかと、すごい、しんみりしちゃう。

だけども、その切なさがたまらんのさ。
すごい、ぐっときました。