あ〜、これも微妙。
謎がね、きちんと解き明かされるカンジはいい。
不可思議で、不可能と思われる殺人が、
きちんと説明つけられるのは、とても、いい。
でも、それは…、それをやっちゃー駄目だろうっていう真相だった。
ま、考えたらそうなのよ、包帯で顔を隠した怪しげな人物の存在ってだけで、
その可能性は考えますよ、こちらとしても。

しかし、注釈多すぎ。ここまで詳しく説明せんでもええやん。
こう、文献とかね、カーの作品とかの説明はまだいいよ。
この本のここにこの事は書いてありますよ な注釈は余計。
それは読み流した読者が自分で捜す事だからさ。

屋敷が出てきつつも、そこでの封じられた空間での殺人ではないのが、意外。
場所もそれぞれで発生してるし。

あー、でもなー、けっこう文章が無駄に長いんですよねー。
こう宗教的なコトには興味がないので、
そこのあたりがツラいし、そこを理解してないので、
この殺人事件自体が、ちょっと深みを感じなかったのかもしんない。

あと、ぶっちゃけ、この高校生で女子の探偵役ってのが気に入らない。
いくら、親が警察のお偉いさんで、
その娘として英才教育を受けていたとしてもだよ。
そこまで、冷静な判断が出来るか?
そして、ホンモノの死体を目にして、そんな冷静でいられるか?
関係者や、刑事に対して、そこまで流暢に質問が出来ますか?
そのあたりで、探偵役に魅力を感じないのが、残念ですな。

ま、もう1冊くらいは読んでみましょう。

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