読書感想もどき

2005年2月19日 読書
幻想運河(有栖川有栖)
やっぱ、テーマって言うか、小道具的なモノに、
ドラッグが絡むと、いただけないのよ、自分は。
あと、基本、舞台が海外なのも、苦手。
でも、人物の描き方は丁寧だったので、
すごく頭に思い描きやすいし、物語には入っていきやすい。
これも、推理モノとは違ったけれど、
よくできた本だとは思う。

ただ、ラストがちょっと切ない。痛い。
こういう、ほろ苦さを含んだ話の描きかたは、
有栖川氏って、絶妙と思うの、やっぱ。
ちょっとした恋心っつーの?
そのあたりの描き方はすっごい好きです。

ただ、ドラッグがダメなの。
分かってるよ、そんな拒絶するものでもないだろうとは思うの。
いろいろ読んでると、タバコや酒と変わらないのかな〜とも思うよ。
歌野晶午のとか、読んでて、そう学んではいてもだね。

チバがドラッグを許してないから。

そこが、残念ね。

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