誕生日妄想

自分が、祝って欲しいと心底願うのは、やはり日吉・跡部さんかな。
世間一般で言う跡部さんって、盛大に祝ってくれそうじゃん？
ドレスってか、洋服まで高そうなのをポーンと買ってくれちゃったりなんかして、
そのまま、高そうなレストランに予約入れてるからって招待してくれそうな…
そんな同人っぽい展開もアリなのだが、
どっちかっつーと、そっけない跡部さんの方が好み。
アレでいて、テニスにしか興味が無くて、
特にプレゼントとかを用意してないってほうが、いいな。
いや、知らないワケじゃないんだよ、知っているけれども、
大げさに盛大に祝うタイプじゃないと思うんだ。
こっちがジリジリしちゃってさ、なんで、こいつ忘れてるのっ？！とか、
最初は怒るものの、どんどんしょんぼりしてきちゃった時に、
絶妙のタイミングで、「そういや、お前誕生日だったよな」なんて切り口で、
あ、ちなみに状況説明すると、場所は部室ね、そんでもって、部活終わり。
跡部さんは、もうドアを開けてます、近くに樺地はこの際いない方向で。
この時間まで、誕生日ってことに触れてないんだもの、
そりゃ落ち込むよ、あたし。
で、ドアを開けつつ、振り向き様に上の台詞を言うんだよ。
そして、ポッケから、いちごのアメちゃんを取り出して、
無造作にこっちに向かって投げるんだ。
「プレゼントだ。ありがたく受けとりな」なんて、言いつつね。
この程度のプレゼントがいいな〜、中学生らしく。
このポッケから取り出すプレゼントが、指輪とかブレスレットでもいいんだが、
跡部さんが用意すると、高いものを用意しそうで、
それは、あたしと希望とは違うから、あえて、アメちゃんで。

日吉なんて、誕生日を知らないぐらいで、いいよ。
こっちから、誕生日なんだって言って、
「ふーん」くらい気のない返事をしてもいいよ。
日吉が、おめでとう　って言うのも妄想しずらいので。
でも、「ま、来年、覚えていたらお祝いしてやるよ」くらい言われたい！

赤也には、めっちゃ素直に盛大に祝われたい。
会った瞬間、もしくは、朝一くらいに、おめでとうって言いに来て欲しい。
眩いくらいの笑顔を一緒に会いに来て欲しい。
その日、1番に会いたい。
いやー、赤也に「おめでとうございま〜す！」って言われたら、
頭グリグリしたくなるわ。
あれ？対赤也妄想だと、自分は先輩設定なんすね。
赤也のプレゼントも金がかかってないほうがいい。
『肩たたき券』なイキオイで、『なんでも言うことを聞く券』とか、
そんなん作ってきてたら、可愛いなぁ〜。

キヨには、朝一よりも早く、日付が変わった瞬間に祝って欲しい。
電話とかメールじゃなく、本人が愛に来て欲しい。
冬で寒くて申し訳ないが、キヨは寒空のなか鼻を赤くしてるのが似合うから。
それこそ、マンガみたいな展開だが、
電話かメールで「窓から顔を出して」って言われて、
外を眺めたあたしに、真っ白のダッフルを来て、
まるで、天使な笑顔なキヨが目に入るワケだ。
口パクで「お・め・で・と」って言って、去る後姿をいつまでも眺めていたいね〜。

ニオにはお誕生日は期待してないから。ムリだから。
そもそも、そういうのに無関心だと思うし、
そういうのに無関心なカレが好きだ。

真田は…、どうだろうね〜。
うっかり忘れていて、人伝に聞いて、申し訳なさそうに
プレゼントはないのだが…　とか言いながら、おめでとう　っと言いそうだな。
いいよ、そういう気の利いてない真田でも許せる。
その、申し訳なさそうにオドオドする真田も可愛いじゃ無いか。

裕太は、裕太は、プレゼントを買って来い！持って来い！
悩みに悩んで、柳沢とか木更津に騙されて最初ろくでもないモノ買っちゃって、
その後、観月に相談して、ちょい的外れながらも、女子好みしそうなモノを
そうだな、紅茶のセットとか、キャンドルセットとかその類。
それをね、自分でその店に行って買ってきたかと思うと可愛いじゃねーの！
もう、頬染めながら買ってきて欲しいし、頬染めながら、渡して欲しい。