読書感想もどき

2005年1月31日 読書
トリック狂殺人事件(吉村達也)
なかなかの出来だったと思われます。
まぁね、なんか新しいコトとか、
今までの推理小説をくつがえしてやろうとか、
そういうのを意識しすぎて、失敗してるのが多い中で、
コレは、許せる範囲かな…と思う。

あとがきで本人が言っていましたが、
確かに、これの映画化したいって気持ちは分かる。
特に、ラストシーンは、その映像が浮かぶような情景だったから。

なんつーんでしょうね、雪で閉ざされた山荘を
新しい試みで実現できたとは思うのですが、
それでも、ものっすごく非現実的なワケですよ。
それなら、猛吹雪で、外界から閉ざされたほうが、
まだ納得がいくってもんですよ。

でもね、その猛吹雪なども、非現実的なワケですから、
そこは、あまり気にしないで、読めた。

刑事がその山荘に居合わせる理由と言うのは、お見事と思った。
それは、スッキリした。
その刑事がそこにいる重要性というか、
そこにいる意味合いは、非常に納得できます。

んー、でも、読み終わった後に、はぁ〜ってならないんだよな。
悲しい犯人、切ない動機なのにね。。。

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