チェリーブロッサム を読みました。

図書館から借りれたので、久しぶりに家で読めた(笑)。
が、んーーーーーーっとね…。
以下、ちょっとネタバレと毒吐き含みますので、読む方注意!!

こーゆー展開、大っ嫌いだよ、私。
こーゆー悪役の娘もあんまり得意では無いけれど、
それ以上に、騙すみたいな行為がとても許せない。

志摩子と乃梨子の純情な気持ちを踏みにじられた気がする。
見世物にされたのが、ひどく腹立たしい。
これが、黄薔薇の話だったら、まだいい。
でも、志摩子なので、とても、許せない。

聖さまを失って、ココロに穴が開いて、
でも、それをそっと埋めてくれるような存在があらわれたのは、
聖さまの代りじゃ無いのが分かるから、乃梨子の存在は全然オッケーです。

ってか、カバンを勝手に開けて中身を見る行為を許す、
薔薇さまが信じられない。
いくら志摩子の今後を考えていたにしても、
扉を開ける任務に燃えていたとしても、
人としてやっちゃいけない行為を咎めるコトなく、
さらに、その行為を軸としたようなシナリオを実行する
そんな薔薇さまが、信じられない。ありえない。

元薔薇さまがいなくなり、タガが外れたというか、
ハネを伸ばしすぎたというか、ちょっと初心を忘れているのではないか?
元薔薇さまは、こんなコトをお許しにはならないのではないか?

実際に、志摩子と乃梨子がお互いを庇い合うシーンはとても好きだったの。
どこか反逆者のような2人が、お互いを羽を休める場所として認識し、
互いを助け合おうとしてるのが、すごく好きだったの。
それが、見世物になっていたのは、ショックだったのよ。
神聖な2人の気持ちに、ドロ塗られたような気がしてショックなのよ。

あー、今回の祐巳はとても好感が持てました。
友達が、自分以外に見せる表情に、喜びを感じなきゃいけないのに、
寂しさを感じて、涙ぐんじゃう祐巳は可愛い。
しかし、それを、指摘する瞳子はいただけない。
前半は、幾分、瞳子が悪役でも、芝居だったと思えば許せるのだが、
後半でもソレだと、どこまでいっても悪役になってしまうんですケド…。
そこは、そんな知った顔で、指摘などして欲しくはなかった。

聖さまが近くにいるってのが、嬉しいなって思った。
卒業してしまったけれど、こういう形で関わってくれると嬉しい。
ただ、結局、気にしてはいても、
何にも関われないほどもう遠くにいるのだと思うと寂しい気もするケドね。
あと、せっかく顔を出してくれた先輩に対し、
黄薔薇も紅薔薇もそっけねぇな〜って思った。
ま、姉妹関係では無いからね、仕方ないかとは思うが、
そんなつっけんどんな扱いを受けるなら、
いっそのこと、聖さまを登場させなくても良かった。
聖さまの扱いがちょっと中途半端…だな、うん。
嬉しいんだケドね…、うん。

とにかく、人のカバンを開けるってのが、ひどく腹立たしい。
それと、乃梨子を「使える」って言い方をするのも、嫌い。
あと、値踏みするみたいに乃梨子の顔を見に行く行為も、嫌い。
ちょっと、薔薇さま2人の格は下がったよ、ハッキリ言って。
ま、やっぱ、薔薇に成り立てだから、まだ未熟なのかもしれない。

今回は、祐巳が一番、好きでした。
令さまと祥子さまが今後は、
人の道を外さないようお願いしたいものです。。。

コメント