愛しき歳月 前編・後編を読みました。

あれ?題名あってた?え〜、前編残りと、後編最初を読みました。
ちょっと、もうごっちゃになってるので、順不同で感想を。

まず、なんで「どじょうすくい」やねん!…と。
そこが、ひっかかってしょうがない。
言いたいことは分かるよ。
こう、しんみりした雰囲気でも無く、型式にはまったことでも無く、
祐巳が新しい風を山百合会にもたらしてるんだな って。
祐巳によって、祥子さまが変わっていって
ロサ・キネンシスも安心して卒業できるのだな って。
分かるよ。分かるんだけど、それがどじょうすくいとはねぇ。。。
もっと、他になんかなかったか?
由乃との漫才とか?それもシラけるか。
マリみてに、逆は望んでいないわけよ、私的には。
かといって、シリアスばかりを望んでもいない。
ほのぼのを望んでいる。

あ〜、でも、祐巳が倒れてしまったあたりは、萌える。
保健室に心配して様子見にくる祥子さまには萌える。

薔薇様の横のつながりの描き方はけっこう好きだった。
そして、そのベタベタしない、けど、ガッチリとした
友情っていうのか、繋がりが、すごくいいと思った。
こうやって描かれると、江利子さまも幾分イメージつかめるわ。
ただ、やはり、なんで、令さまが妹なのか…が、あやふや。
その存在価値が、見い出せない。

もう…ね、祥子さまが壇上で泣いた日にゃ、こっちも泣きそうだよ。
そして、令さまの行動もお見事。
志摩子が出てこないのは残念な気もするが、
そこは学年が違うので、ヨシとする。

江利子さまの恋愛には、萌える。
ってか、なんなら、そういうもっさい男が大好物だ。
そのタイミングで、その男が
卒業おめでとう 言ったのが、最高だ!
気の利いたコト言いそうもない男なのに、ツボは分かってるらしい。
こういうのに、萌える。

聖さまと祐巳の…卒業前のアレはなぁ…。
やっぱ浮気だろ?って普通に思うし、
祐巳が聖さまにとって特別な存在であるのは分かるんだケド、
姉妹ってのをもっと大事にして欲しいってか、
聖さまには、志摩子がいるのだから、
そこをないがしろにはして欲しくないんだよなぁ。

いや、聖さまと志摩子の関係は分かってるけどさ。
でも、卒業となれば、もうちょっと…ねぇ?

薔薇様側からの描き方で、視点をいろいろ変えてっつーのは、
面白かったし、出会いとか分かってよかったのだが…、
言わせてもらうとね、
卒業する側からの視点では、萌えないのよ。。。

見送る立場じゃないと、感情移入できん。
先輩を見送る後輩じゃないと、萌えん。

卒業をテーマにした時の、
日吉が何故にあんなに儚く切なく美しいのかっつー話だ。
それは、先輩を見送るからに、他ならない。

なのでね、同学年同志で想い出を振り返られたのが、ちょっと物足りない。
おかげで、祥子さまの送辞の時だけ、異様に盛り上がりましたが。

あ、つまんないワケじゃないのよ。
ただ、手放しで絶賛することなど、あまり無いんだよな。
基本的に、自分の妄想が発達してしまってるから。
グチグチ言うのは、愛があるからだと思ってください。

後編の、残りがすごく気になるの。
でも、足が辛くて、立ち読みできなかった。
つづきは、また、今度…。

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