短編集でした。
前回の長編が気に入って、期待していただけに短編ってのが、
ちょっと物足りない気がしてたのだが、
最後の話はけっこう好きかな。
なにか、ほのかな痛みを伴っていて。
トリックってか、謎的には大したコトないのだが、
その物語自体が、素敵。

推理がやや強引じゃねーの?って、カンもあるが、
今回も、火村と有栖の友情関係は良かった。

「邪魔したか?」って相手を気遣う火村の台詞にぐっときて。

「俺も行っていいか?」って言う有栖に対し、
黙ってコートを投げ出す火村にも、ぐっときた。

こうやって、探偵役に感情移入してくると、
俄然、小説は面白くなるワケだよ。
早く、読みたいなぁ、読み終えた時に奮えるくらいに長編を。

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