読書感想もどき

2004年9月3日 読書
双頭の悪魔(有栖川有栖)
ジンジンきたね〜、コレ。
噂には聞いていたけど、すごく、いい。
まず、舞台からしてどことなく謎めいていて、
ありがちな天候のくずれがありつつも、
リアルさはあるんだよな。
それは、長編ゆえに、登場人物を自然にしっかりと描かれたせいかしら?
わざとらしい感が全然無いっす。
こんなに、こちらが求める推理小説の要素がいっぱいあるのに。
無理矢理なカンジがしない。

犯人を当てようとはしてないので、読みながら、
「誰だよ、犯人は!」って、ギリギリした。
途中からは、もう読むのが止まらない。
目が痛くても、ノンストップで読み進んだ。
読み終われば、あぁ、その題名も納得だ。
あらゆる伏線が、一本に繋がった時の爽快感っつーのかな、
そういうのが、ほんと、たまらない。

そして、恋愛というのには程遠い、
淡いカンジの想いがキュンキュンくるよな。
孤島パズルでもそうだったケド、今回のも、きた。
激しい恋愛感情じゃ無いのに、すごくココロがふるえるの、これ。
この淡いカンジがすごく好きだ。

そして、余談だが、志度晶が異常に好みだった。

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