読書感想もどき

2004年9月1日 読書
霧越邸殺人事件(綾辻行人)
あ〜、深い。深いってか、複雑だ。そして、巧い。
ちょっとね、現実離れしてるカンはあるけれど、もうそんなのは気にしない。
こう、伏線が生きてるっつーか、
細かな「?」が、一線に繋がるのが、お見事だよ。
うん、ほんと細かいトコロまで上手く組み合わせてるんだよなぁ。
こーゆートコ、すげぇよなぁ。
科学では説明できないような、不可思議な偶然が、もたらしたカンがありながら、
やっぱり、実際に行われたのは、現実の人間によるってトコがいい。
不思議感がありながら、不可能なカンジじゃないのが、いい。
あくまで偶然の積み重ねだと、解釈も出来るし、
なにかしらの力が働いたと、解釈も出来る。
読む人の考え方次第だと思うので、
頭から押し付けられた摩訶不思議感じゃないのがいい。

けど、最後のエピローグは私にとっては余計だった。
そんなとってつけたような不思議感はいらない。

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