読書感想もどき

2004年8月8日 読書
阿波おどり殺人事件(和久俊三)
もう、無理かもしれん。和久俊三の本を読むのは無理かもしれん。。。
面白くないっつーよりか、ま、違うんだよね。
ミステリーじゃねぇからな、コレは。
こう、起訴できるできない。逮捕できるできない。
そして、裁判での判決がどうなるかっつーのが、問題であって、
その犯人を推理して読むモノでは無いワケ。
現実味があってコレはコレで好きなのだが、
ラストになって、暴力団の何某が犯人で〜〜っとかって、オチは
最近、本格派と言われる人のを読んでる私としては、
はぁ?
って、なっちゃうんだよな、やっぱり。
物足りなさがある。

邪宗門の惨劇(吉村達也)
久々に面白かった!
舞台は、ほんとど舘の中、オンリー。
登場人物も、すごく少なく、刑事や警察も出てこない。
次々と殺されてるワケじゃないのに、すごく危機感があるし。
この人の、人の気が狂うカンジの描き方は、ほんと怖い。
悲鳴の描き方が、ほんと怖い。
そして、何よりも、最後のほうが、ぐっときたなぁ。
犯人が今まで積もらせてきた怨念が、
剥げ落ちたのが、嬉しくもあり、うかばれたのだと思うが、
それにしても、
そんなにも長い間、苦しんでいたのが、ほんと悲しい。
なんか、しんみりきた。

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