金閣寺の惨劇・銀閣寺の惨劇(吉村達也)
ぶっちゃけ最初読み終わった時は、分からなかった。
大々的に言ってるほどの大どんでん返しが分からなかった。
で、ちょっとガッカリしてたのだが、
いろんな人のネタばれ含む感想を見て、再度読み直して、

?解決済みの片方の犯人がすり変わる
?それぞれの殺意の他に、もうひとつある怨念のような人間模様

の、意味が分かった。スッキリ!

金のプロローグが、海外っつーのは、なかなか気付かなかった。
日本だとばかり思ってたもんね、如来だの菩薩だの言うから。
でも、バリが仏教ってのに気付くと…。
海外に行ってた彼女には、やはり犯行は無理となり、
犯人を庇っての自白ってコトになるワケね。
これが、?。
で、?は、兄を憎むあまりに、出た妹の逆襲っつーのかな。
怨念ですね、それは、まさに。
実の妹と結婚しようとしたコトに苦しむのを望んだってコトでしょ?
でも、こっちは無理があると思うわ〜。
いくら幼い時に別れたとはいえ、実の兄妹なのに、
兄が妹に気付かないってコトは無いだろう。
いや、兄もソレを知っていて、妹の企みにのっかてるのかしら?

なんにせよ、面白かったような、つまんなかったような、複雑なカンジ。

そんな必死になって読まなきゃ分からないような、
その2つの謎って、どうよ?って話。
そんな小難しいコトをして、こっちをびっくりさせようっつーより、
素直に1つの本で、ええ!って、驚愕させる綾辻氏とかのほうが、
やっぱ単純に、面白いっていえると思うな〜。

ほら、横書きにした小説だって、そこまで横書きに表記する必要は無いあらすじなのに、
いかにも、この横書きってのに意味があるんだ!みたいな前書きがあるので、
その気になって読むんだケド、そんな大げさなもんでもなかったしね。
ちょっと、前書きとか、言いすぎなんじゃないっすかね。

とか言いつつ、基本、吉村氏の本は、好きなんですケドね。

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